結婚して10年ほどが経ちました。その間ずーっと、らくだの家は共働きでなんとはやってきました。夫は今では家事の4割程度を担ってくれています。よく聞く「家事を手伝う」というのとは違い、「家事を分担している」という感じです。”手伝う”だと主体は妻という感じがしますよね。それだとかなりのストレスになりますが、夫の分担分は夫主体ですすめてくれています。
とっても助かっていて感謝もしていますが、最初からこうだったわけではありません。どうやってここまで来たのか、ちょっと振り返ってみたいと思います。
現在の我が家の家事分担
家のことの分担
夫
【毎日】
・掃除機がけ
・洗濯物を干す
・洗濯物をたたむ
・お風呂掃除
【週末のみ】
・買い物の時の運転
・庭いじり
らくだ
【毎日】
・朝/晩のご飯作り
・お弁当作り
・洗い物
・食器の片づけ
・洗濯機のセット
・ゴミをまとめる
・ゴミ出し
【週末のみ】
・キッチンの掃除
・トイレ掃除
子どものことの分担
夫
【毎日】
・子供とのお風呂
・クワガタの世話
【不定期】
・歯医者につれていく
らくだ
【毎日】
・子供の洋服をしまう
・歯磨き(仕上げみがき)
・学校・学童関連のこまごまとしたこと(連絡帳の記入やプリント整理など)
・宿題の丸つけ
・次の日の準備
あれ?書き出してみると6:4ではなくて7:3かな?と思えてきましたが、かける時間に関しては6:4くらいかと思います。
夫が自ら家事を分担してくれるようになった経緯
夫が最初から自分でやってくれていたのはお風呂掃除だけ
夫の実家ではお風呂掃除だけは義父の仕事でした。そのためなのか、結婚当初からお風呂掃除は夫の仕事となりました。でもそれ以外はらくだの仕事、たまに手伝うよ、というスタンスでした。
夫が掃除機がけをするようになった経緯
結婚後、最初は夫は家事は女がするもの、と思っているようでした。それは育った環境にもあるのかな?と私には思えました。義母は一時期パートには出ていたものの基本的には専業主婦で料理上手。そのうえきれい好きで毎日掃除機をかけるという人です。
一方私はというと、母は早いうちからパートとはいえ朝から晩までの仕事に出ていて、料理は手抜きでいいじゃない、掃除機は週末にかければOKという家で育ちました。
そのため、「なんで毎日掃除機かけないの?」と聞かれたときには驚いて「掃除機って毎日かけるものなの!?」と聞き返してしまいました(^^;)
夫から言われたので、掃除機は毎日かけてほしいと思っているんだな、ということを理解した私ですが、結婚当初はそれ以外の家事でも手一杯。自分一人のためのご飯を作るのではなく、他人の分も作らなくてはいけないというだけでストレスでした。
そんな私が真っ先に後回しにしたのは掃除です。食事は毎日とらないと死んでしまうし、洗濯はしないと仕事に着ていく服がなくなってしまう。掃除なら少しくらい家が汚れてたってどうってことないや、くらいに思っていました。
これが功を奏したのか、夫は我慢できず、自分で掃除機をかけ始めたのです!それ以降、掃除機がけは夫のお仕事です。
夫が出張中でも2・3日であれば私は気にならないので、掃除機は夫が帰ってきてからかけてくれています。
夫が洗濯物を干し、帰ってきたらたたむようになった経緯
結婚してからも3年ほどは洗濯物関連の家事はすべて私が担当でした。それが変化したのは、娘が産まれ育児休暇が終わると、途端にいろいろなことが忙しくなったからです。
帰宅したら保育園に娘を迎えに行き、ご飯の用意、夫と娘にご飯を食べさせたら後片付け、次の日の保育園の準備、お風呂など、食事中以外は座る暇もないくらいの忙しさ。最初は見て見ぬふりしていた夫も何か手伝おうか?と言ってくれました。
ストレスがたまっていた私は手伝うという言葉にかちんときたものですが、そこは我慢して「洗濯物をたたんでもらえると助かる」と伝えました。
すると夫はたたむようになっただけでなく、しばらくすると朝、洗濯物を干すことまで自主的にやってくれるようになったのです。
夫に継続的に家事を分担してもらうポイント
すきなようにさせる
夫が家事を継続的に分担してくれているのに効果的だったな、と思うことを挙げてみようと思います。
最初はどうしても夫の家事のやり方に口を出したくなることがありました。私も色々と口を出してけんかになりました。掃除は私はナチュラル洗剤派だったのですが、夫はカビキラーなど強いタイプの洗剤が大好き。ナチュラル洗剤では汚れは落ちない、と思い込んでいました。
そこでナチュラル洗剤を使ってほしいというと、それだけで夫は妻に指示されたように感じたようで機嫌が悪くなりました。
そういったことを何回か繰り返し、私も学びました。お互い気持ちよく家事を分担したいなら、相手のやり方に口をはさんではいけないということを。
それ以来、洗剤選びや掃除道具に至るまで、選択はすべて夫に任せています。
そうすると、掃除は俺にまかせろ、とでも思うようになったのか、テレビで掃除特集などがあると見るようになり、あれ、重曹って結構汚れ落ちがいいの?酸素系漂白剤ってよく出てくるな、クエン酸?どうやって使うの?など、ナチュラル洗剤が流行っていることもあり、興味がわいてきたようです。
そして私がキッチンではナチュラル洗剤を使っているのを見た夫は自ら重曹やクエン酸を試すようになりました。妻に言われると反抗したくなることも、自分で調べたりテレビで紹介されているものには手を出したくなるようです。
うんちくを嫌がらずに聞く
そうなってくると、勉強したことをいろいろと伝えたくなるようです。妻の話は聞かないけれど妻に話は聞いてほしい。そういうことなのでしょう。でもこれからもずっとその家事をやり続けてほしいのであれば、それをしっかりと聞くのが大切です。
私もですが、人に話を聞いてもらえると嬉しいものです。ところどころで「へ~、そうなんだぁ」「すごいじゃん」などと相槌をうつと気分もよくなって、その後のやる気も持続するようです。
そして夫の掃除テクニックは向上を続け、そこまでやるか…という域に達しています。
夫が聞いているところで、子どもに「お父さん、すごいね~」と言う
夫に直接すごいね、という場面は結構限られていると思います。あまり言いすぎるとわざとらしく聞こえてしまったり(^^;)
なので、私は子どもに「お父さん、いつもおうちをきれいにしてくれてすごいね」「掃除と洗濯についてはお父さんに聞いて。お母さんは分からない」と伝えています。夫も頼りにされるとうれしいのか、耳をそばだてているように感じます。
まとめ
ここまで来るのは大変でした。最初は「なんで私ばっかり」「少しはやってよ」といつも思っていました。それでやってくれたらやってくれたで「そうじゃない」「そんな風にやるなら自分でやった方がいい」などと偉そうに思っていたものでした。
でも夫に家事を任せてみて、本当によかったなと思います。
任せるというのは、口出しも手出しもせず(どうしても気になるときは夫の見えないところでちょこちょこ手を出していましたが)、信じて全てをやってもらうということなのだと思います。
人によって向き不向きがあるので、どの家事が夫には向いているのか、私には向いていないのか、考えることも必要だと思います。掃除に関してはたまたま私よりも夫の方が向いていました。洗濯は掃除ほど苦痛ではないのですが、やってもらえると家事の総量的にとても助かります。
現時点で分担に不満はありません。こうやって分担して、両方がある程度の家事をできるようになっておけば、どちらかに何かあった時も安心だなと感じています。